越後の戦国大名。長尾景虎(上杉謙信)の居城としてあまりに有名。その規模は戦国の英雄である謙信の居城にふさわしく雄大なものである。城址を登って行くと、直江.柿崎・甘糟氏ら謙信の部将の邸跡、謙信の死後に上杉の家督を争った景勝、景虎の邸跡が散在し、さらに、土塁の跡や空堀などの遺構が残り、戦国当時の姿を彷彿とさせている。 本丸址は、松本城、姫路城といった現在に残る城とは違って、意外なほどに小さいのに驚かせられる。しかし、謙信の時代における山城としての結構を損なうものではない。中世ならではの、城の姿が実感できるものである。その本丸址から見渡せる信州の山々の姿は、戦国当時、山の向こうにある信濃の国をめぐって甲斐の武田信玄と争った謙信が、信玄との決戦を胸に描いて眺めたものであろう、そのことを思いながら山々に目を注ぐと、まさに謙信の心境のほどが実感できるのである。【2002/05】 |