秋山氏
松皮菱
(清和源氏小笠原氏流)

秋山氏はもと甲斐国八代郡川合郷常葉の住,甲斐源氏の一族で,弘安年中(1278〜88) 幕府の命によって西讃10か所の郷邑を領することとなった。命をうけた秋山光季は, 子息孫四郎泰長・孫二郎泰忠をともなって来住し,高瀬郷に居を構え,鎌倉時代以か ら戦国時代にかけて存地武士として活躍した。その家伝文書が,現在,高瀬町下勝の 矢野章家に所有されており,総数120点ににおよぶ。 その中には,室町幕府奉行人奉書・管領代奉書や守護代香川氏関係の文書,あるい は細川澄元の数少ない史料などが含まれており,室町・戦国期政治史研究上貴重な史料となっている。

■参考略系図